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zoom RSS 戦後レジームと日本の三重苦 6

<<   作成日時 : 2019/02/11 11:31   >>

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戦後レジームと日本の三重苦


(2015年に発表した論文を 加筆、修正)

 6


 戦後レジームといっても多様な側面があるので、今まで論じられたことがすべてを包括するわけではないが、極めて重要であることは確実である。白人至上主義―それは欧米の1つの側面であるが、それ以外の共生的要素も多く持っている。そしてアメリカとは安保条約による同盟関係であり、経済上の重要な相手国である。戦後レジーム脱却のためのパラダイムシフトは、必然的にアメリカに対する攻撃的要素を持っている。中国もそのことを見越して、強気の対応に出ているのである。政府レベルでこれを大胆に推し進める事は非常に困難であろう。これは極めて慎重に運ばなければならない問題である。 (この論文は2015年に書かれたものであるが 、この時のオバマ政権から トランプ政権へと変わり 、事態はより好転していると言えるであろう)また、マスコミにはほとんど期待することはできない。出版界はこの問題に対してかなり活況を呈しているが、そのことと関連して最も期待を持てるのがインターネットであろう。これは民間で推し進めていかなければならない。戦後レジーム脱却のためには民間の活力が非常に重要になる―そのための強力な武器がインターネットである。インターネットには様々な問題が指摘されているが、情報伝達のツールとして現代では欠かすことのできないものである。戦後、GHQ統治の情報操作、洗脳を強く受けてきた世代はインターネットの情報から離れたところにいる人も多い。それらの人々は現在でもマスコミの影響を強く受けている。これらの人々に正しい情報を伝える努力も必要であろう。

 よくこのようなことが言われる。 「日本は1回、戦争に負けただけで、誇りを失ってはならない。人類は今まで無数に戦争をしてきた。そのような事は多くの国で経験されてきたことである―だからといって自国の誇りを失ってはいない」 。これはもっともなことであるが、日本の有史の上で外国との戦争で負けたただ1つの戦争、大東亜戦争、太平洋戦争は歴史上のいかなる戦争とも次元の違う戦争だといえるのである。第二次世界大戦は人類史上最大の戦争であった。それは全地球規模に及んだ戦争だったのである。それは白人世界対有色人種世界の対立であり、民族主義対共産主義の極めて複雑で複合的な要因が絡み合った戦争だった。それと同時に第一次世界大戦後の世界は、情報戦、諜報戦が熾烈になっていった。この点でも日本はナイーブであり、劣勢であった事は否めない。プロパガンダ、洗脳の巧妙さは戦後日本のGHQ統治に最大限発揮されたのである。それは洗脳を洗脳と気づけない徹底したものであった。もはやそこでは国際法は無視されるのである。

 日本人から誇りを奪うための徹底した情報操作、洗脳がなされてきたのである。この情報操作は日本だけでなく、欧米諸国、中国、韓国などにも及んでいる。これらを是正し、正しい事実認識を得ることが最重要問題である。日本人としての誇りを回復するには、単なる精神論ではなく確実な事実認識を多くの人々が共有することであろう。さらにこの日本の敗戦によってもたらされた状況が理解困難なのは、複雑な共産主義の浸透が密かになされたからである。このために戦後レジームがこの情報操作、洗脳の継続の上に成り立っていることを理解されにくくしている。これらを行っている当人の動機がよくわからないからである。これが民族主義的動機であれば容易に理解されるが、隠れ共産主義の文化破壊、国家弱体化は非常に巧妙になされていて、極めて分かりづらいのである。 GHQ統治はすべてが否定されるわけではなく、肯定的側面もあったと言えるであろうが、その根底には反日左翼としての共産主義イデオロギーがある事を忘れてはならない。

 この小論の目的は、日本の戦後レジームが白人至上主義、大中華、小中華民族主義、共産主義の外と内からの複合攻撃を受けてきたということを論じることにある。この複合攻撃は、もちろん大東亜戦争以前からの長い歴史がある。しかし、日本が敗戦することによって決定的にその攻撃の箍がはめられたのである。これまでの人類の歴史の中で行われた無数の戦争で、敗戦国がその状況を決定的に固定させられるという事はそう多くはなかった。戦争の要因は絶えず生成されるものであり、そのことによって国際関係も流動化するのである。次の戦争が起きれば、その状況、パラダイムはまた違ったものになる。ところが第二次世界大戦は、次の戦争の状況を決定的に拘束する重大なことが起こった。それは核兵器の出現である。そして、日本は最後にその洗礼を受けることになったのである。核兵器の出現によって、大国間の戦争はほとんど不可能になった。東西冷戦の勃発によって、アメリカの核の傘の下に置かれた日本はその根本的なレジームの性質、パラダイムを変化させる余地がなくなったといえる。現在でも軍事力は国際関係において決定的に重要であり、究極的にはそれは核戦力によって決められてしまう。白人至上主義、大中華民族主義の領域にそれはほとんど集中していて、そのことを加味すると日本の戦後レジーム脱却の対抗勢力は世界の99%の力になってしまうだろう。それだけ途方もなく巨大で困難な問題だといえるのである。

 これは逆に言うと、日本はいかに特異な国であるかということを物語っているだろう。ある意味、白人世界にとって日本ほど恐るべき国はない。19世紀の帝国主義の時代、アジアの他の国と同様に日本も簡単に植民地化できると思っていたに違いない。ところが全くそうではなかったのである―日露戦争の日本の勝利はそれほどまでに衝撃的な出来事であった。そして、大東亜戦争初頭の電撃的な勝利によって、アジアの白人植民地は次々と占領されていった。日本はこれらの地域に独立させるための努力を惜しまなかった。そして、日本は戦争に負けたが、これらアジアの白人植民地は次々と独立していったのである。その影響はアフリカまで及び現在の多くの国が成立した。日本のこの貢献がなければ、依然として世界はほとんど白人植民地に覆われていたかもしれない。たった半世紀で、白人の世界支配は日本によって覆されてしまったのである。日本の敗戦によって、アメリカは超大国となり別の形で支配しているとも言えるが、それは第二次世界大戦以前とは根本的に異なる世界になったのである。日本は世界から包囲されるだけの理由がある―そうしなければ、次に何をしでかすかわからないのである。

 日本がしなければならないのは、現在の政治や軍事力 (もちろん、それも重要なことであるが )とは決定的に異なる「別の何か」でなければならないかもしれない。 その何かとは深く大きな問題であろう。

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