2012年に見た中国に関するある「夢」について(前回の続き)


どこだかわからないが、かなり閉塞した倉庫のような部屋の中にいた。しかし、床の方が外界との隙間が少しある-そのような場所だった。その時外界から津波が迫っていると感じられた。これはかなり危険な状況である。非常に不安になったのはいうまでもない。少したつと床の隙間から津波の水がどんどんと入ってきたので、慌てて部屋の上のほうに逃げる。息を殺して津波の状況を見ていると、心配していたほど上の方には上がってこなかった。やがて、その津波は徐々に引き始め、部屋の中の浸水した場所は元に戻っていった。

すると状況ががらりと変わり、広い広場のような場所にいた。そこは中国だということがはっきりとわかる-それは遠くの方で天安門や紫禁城にあるような大きな宮殿の屋根が見えるからである。 (しかし、そこが天安門広場という訳ではない)その広場には不思議なものがあった。それは小さな家のような輪郭をした板があり、その板に簡単なみすぼらしい農家のような絵が描かれていたのである。それはあくまで絵であり1枚の板に過ぎなかったが、そのようなものがその広場全体に何千枚、何万枚かわからないがものすごい数があり、それは遠くのほうまで満ちていたのである。そして、その絵の板の背後の右側から中国人がひょいと顔だけ出してこちらを見ている。顔だけ出して無表情で何も言わずこちらを見た後、またひょいとその背後に隠れる。するとまたその絵の板の横から顔を出してまた隠れる。それを何度も何度も繰り返すのである。そして、その広場にある何千、何万という絵の板の全てで中国人が同じ動作を繰り返しているのである。そこでこの夢は終り、目が覚めた。

以上は前回取り上げた夢である。前半の津波の夢の部分はすでに解釈してある。夢を見た日の前日まで中国での反日デモ、暴動は最高潮に達していた。夢を見たまさにその日から反日デモ、暴動は沈静化していったのである。では、これから後半部分、広場の夢の解釈を進めてみたい。家の輪郭をした板に描かれた絵であるが、よく夢判断などで自分が何かの絵を描いている-その何かによって心理状態や運勢を判断するということがあるようだ。しかし、それとは少し違った解釈がある。絵や写真もそうなのだが、それ自体に現実でないもの、実体や実質の伴わないもの、あるいは空想や妄想を表していることがある。俗に言う「絵に描いた餅」ということである。自分が何かの絵を描いている時、その対象に対して実体とは違う思い違いや妄想を抱いている-ということである。私はこのような夢を見ることがかなりある-写真である場合も多いのだが、現実との食い違いの注意と云う意味もあるようだ。ところがこの夢の場合、この絵は自分が描いていたり自分の側にあるのではなく、明らかに対象である中国人の側にある。つまり、この夢をそのまま解釈すれば、これは中国人の持っている属性だということになるだろう。

そうなると中国人は実体や実質の伴わない家に住んでいる-という意味になる。もちろん現実にはそのような事はありえない。だから、これは象徴的な意味合いにおいてなのである。すなわち、ある象徴的な意味において、実体や実質の伴わない世界に住んでいる。あるいは実体や実質に対する無視や軽視、またそのようなものに関心や興味がない、ということを表しているのかもしれない。それと同時に、その家の絵をこちらに見せているということは表面を見せかける、外観を取り繕うということも意味しているだろう。その実体のない家の背後から、こちらを顔だけ出してみているというのは、対外的には決してその実体のない家から出る事はなく、せいぜい顔を出してこちらを見ている程度だということである。そしてまたその世界に閉じこもり、また少し顔を出す、その動作を延々と繰り返しているのである。そして大多数の中国人は驚くほど均一にそのようなものである-このような解釈が出てくるのである。また、夢の説明で書き忘れていたことがあるが、絵の家は日本の埴輪の家のように非常に古いというイメージがあった。そのことから、このような中国人の民族的性質は古代から延々と続いている、という解釈もできるだろう。

この夢を見た当時、これほど細かく解釈したわけではないが、大枠ではこのような意味に受け取っていた。この時私は「これはいくらなんでも極端すぎるのではないか」 と考えたのである。これは全く個人的な夢であることだし、この夢に意味があるかどうかということを含めて、この夢の解釈を確定しなければならない必要があるわけでもない。それ以上深く追求することはなかったが、この鮮明で非常に不思議な夢は心に強く残ったのである。中国という国や中国人に対しての見方が、その頃から大きく変化し始めたというのは間違いないところである。その少し前に中国はGDPで日本を追い抜き、世界第二位の経済大国になった。実際これは?がつくところも多いが、北京オリンピックを開催し国威の発揚はどんどん高まっていたのである。そして、軍事力の急激な増大はかなり前から問題視されていた。個人的なことをいえば、身内に芸術の方面で中国や台湾に深く関わっているものがいて、子供の頃からかなり身近だったこともある。個人的に付き合う人間はいなかったが、ある程度の接触はあったのである。この夢の解釈である-大部分の中国人は実体のない世界に住んでいて、外観を取り繕っているだけだ-いくらなんでも、このようには感じられなかったのである。

以上、夢の解釈を進めてきたが、前半と後半の2つの部分は非常に極端な解釈の違いを示している。前半の部分はかなり単純な現象に関わるものであり、それもその日のうちに結果が分かるという特異なものだった。それに比べて後半の夢の解釈はかなり抽象的であり、非常に深く複雑な問題である。とても簡単に解釈の妥当性を言えるようなものではなかった。しかし、この夢を見てからもうすぐ7年になる。この間に社会は変化し続け、また自分の知識や考えも深化してきた。特に直近における米中の激突は、この夢の解釈に大きく関係してきたように感じられたのである。次回以降、この続きとして考察を進めていこうと考えているところである。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

2019年06月16日 07:58
 夢は不思議ですね。嬉しかったり恐かったり、悲しかったりする夢はその時の心理状態を表しているんでしょう。感情を伴わない淡々とした夢もあって、大概そう云うのは忘れてしまいますが矢張りその時の自分の状況の表出なんでしょうね。
 中国に関する夢は、意識ある日本人が共有する危機感や恐れでもあると思います。中国に対する甘い見通し、夢を描いてきた日本人がその甘さにしっぺ返しを喰らっている。香港に対する厚顔で暴力的な約束破り、その先には台湾、さらにすぐ目の前に沖縄。
 続きの中国考察、興味あります。
 
2019年06月16日 12:35
どうも、私は中国や韓国という国に昔から関心がなかったというか、あまりいい感じを受けませんでした。それよりもヨーロッパの方が好きでしたね。自虐史観教育もありますが、それを別にしてもあまり好きではありませんでした。最近の様々な問題で、必要に迫られて興味を持つことの方が多いです。しかし、多くの日本人は中国に対して甘い見通しや 夢を描いてきたのでしょうか。アメリカもそういうところがありますから、それが今の中国を作ったということでしょう。中国に共産主義が入ったのも日本経由ですからね。

私の見た夢は結構、本質的なところを突いているのではないか、というのが最近わかってきたことです。考えをまとめてブログに 書きたいと思います。

コメントありがとうございました。

この記事へのトラックバック